
IMA検定スタンダードコース受講11回目。
今回の講義では、マーケティング活動の「目標設定」と「成果分析」に欠かせない KGI(重要目標達成指標)とKPI(重要業績評価指標)、を学びました。そしてそれらを段階的に可視化する 階段理論 を復習しました。
さらに、Googleアナリティクスで使用される主要指標と、KPIを連携させて具体的な分析・改善につなげるステップも紹介されました。

KGI・KPIとは? それぞれの役割と違い

📌 プロセス(KPI)⇒成果(KGI)
KGI(Key Goal Indicator)は、事業やマーケティング施策の最終目標を数値化した指標です。
一方、KPI(Key Performance Indicator)は、そのKGIを達成するための中間指標・実行指標です。
成果(KGI)に向かって、プロセス(KPI)を数値で管理する考え方です。
- ✅KGI
-
売上○万円、申込件数○件などのゴール
- ✅KPI
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クリック数、遷移率、フォーム完了率など、ゴール達成までのプロセス指標
KPIを因数分解して設計することで、改善ポイントが明確になる
階段理論で考えるKGI・KPIの構造設計

📌 最終目標に向かうステップを視覚的に設計するアプローチ
階段理論は、KGIから逆算して複数のKPIを段階的に設計し、それらを「階段状」に可視化する考え方です。どこに課題があるかを見つけやすくなり、改善活動の精度が高まります。
- KPIを「流入 → 閲覧 → 行動 → 完了」の順に並べて階段化
- それぞれのステップに目標数値を設定する
- 実データと比較し、達成していない階段(ステップ)を重点的に改善
KPIを分析するためのGA4主要指標

📌 Googleアナリティクスで取得できる数値をKPIに活用
GA4(Googleアナリティクス4)では、イベントベースでユーザーの行動が記録され、各KPIに対応する数値を把握できます。
- 💡アクティブユーザー数
-
一定期間内に能動的に行動したユーザー数
- 💡セッション数
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訪問単位のアクション数
- 💡エンゲージメント率
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サイト上で10秒以上滞在 or 複数ページ閲覧 or CVを行った割合
- 💡イベント数
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クリック・スクロール・離脱リンクなど、定義された行動数
- 💡コンバージョン数(キーイベント)
-
目標達成(例:申込完了、資料DL)の回数
KPI設計の具体例と改善アプローチ

📌 仮説→設定→計測→改善 のサイクルでKGI達成を目指す。
例えば「月間30件の資料請求(KGI)」が目標だとしたら、KPIは次のように分解できます。
- 流入数(サイト訪問数)
- 資料ページへの遷移率
- フォーム到達率(ページ遷移)
- フォーム入力完了率(CVR)
改善ポイントの見極めには、各ステップのKPIを実データと照らし合わせて、「どこで離脱しているか」を把握することが重要です。
KPIは“モニタリング”ではなく“改善”のために使う

📌 数字を眺めるだけでなく、施策に落とし込むことが成功の鍵
KPIは達成状況を測る“結果指標”ではなく、“行動を変えるための分析材料”です。課題のあるKPIに対して施策を打ち、結果を再度確認してPDCAを回すことで、KGIに近づいていきます。
- データの「意味」を読み取る力が重要
- KPIは数値とタイミングの両方で判断する
- 改善策とKPIを連動させ、因果関係を検証する
今回の学びと今後の目標

今回は、マーケティングの目標設計に欠かせない「KGI・KPIの設計」と、それを可視化する「階段理論」、さらにはGA4で使うKPI指標との連携まで、一連のフローを体系的に理解できました。
今後は、この考え方をもとに、実際のWebサイトや広告施策に落とし込んでいくことで、より効率的に成果を上げられると実感しています。
次回は、Googleアナリティクスのレポート機能や探索レポートの使い方について深く学ぶ予定です。
